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⭐相続税講座2~2通目の遺言書~


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不穏な空気の流れる中、宇市は切り出す。 「じつはもう一通お預かりしております遺言状がおます。」

親族会議にどよめきがおこる。

「なんぞ別にいい添えてくれてますやろか?」嬉しそうに身を乗り出す京マチ子

「重ねて遺言申し候。私儀年来矢島商店の四代目養子婿として商一筋に励みご先祖の余光を守りいささかの商い分と繁盛を残しおり候が煩悩と不徳の致すところから七年前より私儀が面倒を見、世話をしおき今日にいたりおります影の女が御座候。まことにはばかりながら私儀の没後はこの女にも何分のものをあいつかわせたく、幾重にも願いあげ候。上記の女の住所氏名は大阪市住吉区神之木町140に住まいする浜田文乃32歳になるものに御座候。なにとぞよしなにお取り計らいくだされたく願い候。」

 


「まあ、なんちゅうことだす。物堅い養子旦那で通しといて!」

「そんな素性のわからん女の子となんて私らの知ったことやありまへん!」

「今度の寄り合いの時に呼びなはれ。そんときにとっくり話を聞きましょう。芳三さんとの訳も聞いて考えたらよろし。」


若尾文子。控えめでありながら芯の強い陰の女性、文乃を演じる。役柄を演じなくてもそのまんまでもいける。凛としたたたずまい。

あからさまに蔑み見下す3人の娘たちと堂々とわたりあうことになる。新しい法律が、民法が彼女を支える。


「わてらみたいなものにも気をくばってくださって」文乃は遺言状を宇市から見せられ拝む文乃。

「わてがお味方いたします」と宇市。