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「租税教室」練馬の小学6年生 2020/1/27&2/8

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自分たちが小学6年生だった50年以上前、どんな小学生だったでしょう?

今年2回ほど11歳の子供たちに向けて「租税教室」の講師を務めさせてもらいました。

ひとこま45分の短い間に「税金」を学び考えてもらう、というのはどだい無理がありますがひとつでもひとことでも彼ら彼女らの頭の引き出しの中にわたしの税への思いのメモを貼りつけたいと思っています。


小学6年生というのは人生のうちでもっとも多感で敏感にさまざまなことに反応する時期なのではないかという気がします。

競争心や知識欲が旺盛でハードディスクでいえば書き込み速度最速SSD、容量無制限のフラッシュメモリーです。それでいてドライブは衝撃に弱く傷つきやすい。男の子は強がってえばりだし、女の子は低学年からの身体的優位からしだいに男の子の勢いに押され始め彼我の力の差が拮抗していく途上にいます。

私たち税理士は彼らにとっては地味な異物ですが、なにやらおもしろそうでもなさげな「租税教室」という授業でおじさんおばさんたちがどんなお話しするのか興味シンシンの様子です。


みなさんは6年生の時に、会社を立ち上げたときにかかる税金が「法人税」だったことを知っていましたか?

その年の日本の「国家予算」の金額を知っていましたか?

訪れた練馬の小学校の6年生は答えてくれました。3人の講師たちもその返答にどよめきました。

私の妻の母校ではありましたが、妻は国家予算の金額は答えられません。

101兆円という金額を視覚的にイメージしてもらうために札束を縦にして東海道新幹線の東京駅からレールの上に西に並べるとどこまでいくか、という問いも設けました。

1010キロにもなり九州まで到達する、という話を。


そして、わたしたちが「豊かで安全で安心して暮らすため」にはこんなにとてつもないお金が必要であること、使い道はみんなが選んだ国会議員が決めていること、だから選挙はとても大事で自分たちや周りの人たちが安心して暮らせるように真剣に考えてくれる人に投票しよう、そして投票しようとしているその議員さんがほんとに信じることのできる人かどうかを見分けるにはなにより君たちが自分のためにしっかり勉強しなくてはならない、勉強するのはいい学校へいくためでも、先生や親に褒められるためではない、と説くのです。


低学年の生徒たちに問いかけてもおそらく反応はないでしょう。そして中学生になると屈折したあきらめや無関心が立ちはだかります。

けれど小学校6年生の生徒のなかにはキラキラした目で受け止めてくれるような気がする子がいるのです。

6年生って児童から生徒へと脱皮する、さらには大人へと向かう第一歩で人生のさまざまなステージのなかでもとりわけ大切な年ごろなのだと思います。


 

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